2000年度セ・リーグペナントレース

ハンディ広島

 パワプロ2000は、ゲームバランスが著しく崩れてしまった。ヤクルトと近鉄が一方的に勝利したのを見てもバランスが崩れたのは明らかだ。そこで、ハンディを設けて戦うことにしてみた。コンピュータがパワフル、ミット移動も見せないのは旧来どおりだが、今度は戦力にハンディをつける。まず、最も弱い広島(スマン)。そして、野手からは金本と緒方を二軍落ち。投手では佐々岡と横山を二軍落ちさせる。主力となるのは野手では前田、投手では黒田となる。どうだ、貧弱だろう。これでエキサイティングなペナントが期待できるというものだ(?)

 4月開幕、さっそく中日に3タテをくらう。とにかく打てない。スタメンとしては、1番センター前田、2番セカンド木村拓、3番ライト浅井、4番サード新井、5番ファースト嶋、6番レフト町田、7番ショート野村、8番キャッチャー西山というジグザグ打線が標準。相手ピッチャーと調子によってショートにディアスを入れたり、キムタクを外野に回して東出を起用したりする。が、とにかく打てない。
 投手陣は黒田が使えないことが判明。スロースターターのため2回までに3・4点は取られるが、スタミナが足りずに4回で降板することが多い。しかも「寸前×」のため、5回に大量失点を喰らうこともある。先発が5回までもつことが、まずない。5回から中継ぎを投入するため、その後の投手陣のやりくりが大変。ウルソーと玉木重はフル回転。このチームにとって佐々岡の存在がいかに大きいかが解る。抑えに回した澤崎は比較的安定している。1点差のゲームを澤崎がかろうじて拾ってくれることだけが救い。なんとか5割をキープ。

 5月下旬、なんとトレードで讀賣から後藤が来る。後藤こそ、広島カープが求めていた選手である。讀賣のようなチームにいるべきキャラクターではない。讀賣では飼い殺しにされていただろうが、緒方も金本もいない我が広島では、問答無用でスタメンである。2番ライトで固定起用。町田と嶋を相手ピッチャーによって使い分け、浅井をファーストに。守備位置の融通が利くことが救い。他にトレードで中日から筒井、阪神からバトルを獲得。三塁手は新井で固定のため、バトルは代打の切り札として使用。バトルを放出した阪神は4番サードで広澤を起用しているが、バトルよりも活躍しているようだ。
 浅井が月間MVPを獲得。

 6月、新井と浅井が成長。コンスタントに活躍し始める。いっぽう前田がパッとしない。西山が思いのほか頑張る。なぜかは解らないが満塁に強い。左投手に強いので、中日や讀賣など左投手が多い球団と対戦するときは3番に起用。盗塁ができるのは肩の弱い村田真が先発する讀賣戦だけ。東出、キムタク、兵藤の3人は讀賣戦に先発起用。しかし、中日には勝てない。ゴメスと山崎に必ずホームランを打たれる上、野口・山本・川上といった中日先発陣をうち崩せない。かといって中継ぎの岩瀬も落合も打てない。八方ふさがり。中日相手に1勝12敗。どうにかしなければ。いっぽう、阪神には12勝1敗。
 後藤が月間MVPを獲得。広島に来てよかったね。

 7月、10連勝で中日と同率首位に立つ。ディアスが大活躍。ショートのレギュラーを野村からディアスに変更。ファインプレーを重ねるうちに守備もうまくなっている。後藤も期待通りの活躍。新井の広角打法は期待以上に役に立つ。ライト方向へのホームランを多発。投手陣では苫米地と川内が活躍。中継ぎの玉木重とウルソーは相変わらず大車輪の活躍。
 新井が月間MVPを獲得。

 8月、なんと8/4から10連敗。阪神戦で負けが込む。新庄と大豊にやたらと打たれる。中継ぎと先発でいいように使っているうちに、なぜか山内が防御率と勝星でトップに。下旬の対中日3連戦を3連勝したのが大きい。

 9月、2位以下の球団が互いに星を潰しあい、広島にとっては比較的ラクな展開となる。12・13の対中日2連戦を連勝してペナントをほぼ手中にした。6月から優勝争いを繰り広げてきた中日はそこから11連敗し、いっきにBクラスへ転落。マジック対象チームはころころ変わったが、最終的には横浜となる。優勝が決定したのは9/22。ヤクルト相手に4-0と完封勝利。胴上げ投手は中継ぎで最後を締めた小林敦。地元広島での胴上げはならなかった。
 浅井が2度目の月間MVP。山内が投手部門で始めての月間MVP。


勝率 打率 得点 失点 防御
広島 77 58 0 .570 優勝 .278 637 466 177 56 52 3.39
横浜 70 65 0 .518 7.0 .291 615 598 186 58 80 4.24
ヤクルト 68 67 1 .503 9.0 .262 568 603 154 127 35 4.17
讀賣 68 67 0 .503 9.0 .271 616 606 258 59 26 4.31
中日 65 70 0 .481 12.0 .284 593 618 208 62 34 4.25
阪神 57 78 1 .422 20.0 .274 580 666 175 79 56 4.66

打率 本塁打 打点 盗塁
ローズ .383 松井 65 松井 135 石井琢 35
鈴木尚 .356 ゴメス 59 ゴメス 127 波留 33
高橋由 .338 江藤 58 江藤 105 田中 25
関川 .336 高橋由 42 高橋由 99 東出 20
浅井 .331 大豊 40 ローズ 98 清水 19
ペタジーニ .322 浅井 32 新井 92 木村拓 17
山崎 .318 新井 31 大豊 90 関川 16
新藤 .316 佐伯 39 広澤 83 新庄 12
新庄 .311 ディンゴ 39 浅井 82 ペタジーニ 11
松井 .309 ローズ 29 新庄 81 真中 11
防御率 SP RP
山内 2.59 山内 14 高津 37 玉木重 24.95
工藤 3.20 川村 12 槇原 26 岩瀬 16.00
山本昌 3.23 川崎 12 伊藤 25 山本 15.00
小宮山 3.26 苫米地 11 澤崎 20 山内 14.65
川村 3.61 山本昌 11 ベタンコート 20 落合 13.90
上原 3.70 上原 11 18 木村 11.25
石井一 3.75 工藤 11 岩瀬 13 小林幹 10.70
伊藤智 3.95 桑田 10 ウルソー 11 阿波野 9.55
中込 4.01 小宮山 10 横山 10 福盛 9.10
高木 4.03 伊藤智 10 小林幹 8 ウルソー 8.95

首位打者 ローズ .383
本塁打王 松井 65本
打点王 松井 135打点
盗塁王 石井琢 35個
最多安打 ローズ 211本
最高出塁率 ペタジーニ .416
最優秀防御率 山内 2.59
最多勝利 山内 14勝
最優秀救援 高津 37SP
最優秀中継ぎ 玉木重 24.95RP
最多奪三振 上原 150個
MVP 山内
新人王 苫米地
沢村賞 該当者無し
日本シリーズMVP 河内
ベストナイン ゴールデングラブ
投手 上原 山内
捕手 ディンゴ 村田真
一塁手 大豊 ペタジーニ
二塁手 ローズ 立浪
三塁手 ゴメス 進藤
遊撃手 石井琢 石井琢
外野手 松井 波留
高橋由 真中
浅井 新庄

打撃 打率 打数 安打 塁打 打点 得点 三振 四死 犠打 擬飛 盗塁 併殺 出塁率
前田 .285 594 169 26 0 17 246 65 79 29 14 0 3 0 8 5 .300
新井 .306 477 146 35 0 31 274 92 75 30 18 0 1 0 11 4 .331
浅井 .331 453 150 30 0 32 276 82 79 45 19 0 2 0 11 4 .357
西山 .255 444 113 14 0 12 163 60 46 37 19 3 2 0 12 1 .284
木村拓 .263 410 108 23 0 6 149 30 60 25 33 7 2 17 5 10 .317
.300 347 104 20 0 11 157 50 27 25 9 0 2 0 5 2 .316
後藤 .281 338 95 16 2 21 178 44 55 25 17 0 1 1 3 0 .315
バトル .280 328 92 11 0 15 148 53 28 23 7 1 2 0 7 3 .294
ディアス .305 325 99 23 0 9 149 48 43 25 18 0 3 0 10 12 .338
野村 .278 270 75 16 2 9 122 36 40 27 18 0 0 0 2 11 .323
町田 .232 267 62 13 0 10 105 34 27 15 10 0 2 0 7 0 .258
東出 .228 241 55 8 0 2 69 16 36 25 18 2 0 20 2 6 .282
福地 .273 132 36 8 0 1 47 14 13 13 10 0 0 3 4 0 .324
兵藤 .200 75 15 3 0 0 5 1 8 17 3 1 0 10 0 2 .231
瀬戸 .313 32 10 1 0 0 11 0 3 1 1 1 0 0 0 1 .333
森笠 .333 9 3 1 0 0 4 0 0 1 1 0 0 0 0 0 .400
筒井 .286 7 2 0 0 1 5 1 3 0 1 0 0 0 0 0 .375
田村 .250 4 1 0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 .250
玉木朋 .000 5 0 0 0 0 0 0 0 1 3 0 0 0 0 0 .375
黒田 .139 36 5 0 0 0 5 1 2 11 2 5 0 0 0 3 .184
山崎慎 .286 35 10 2 0 0 12 4 5 3 3 2 0 1 0 0 .342
苫米地 .265 34 9 1 0 0 10 2 1 7 1 1 0 0 0 0 .286
山内 .217 23 5 1 0 0 6 1 2 5 4 4 1 0 1 4 .321
河内 .182 22 4 0 0 0 4 0 0 2 1 3 0 0 1 0 .217
高橋建 .250 16 4 0 0 0 4 1 3 4 2 2 0 0 0 0 .333
河野 .250 12 3 0 0 0 3 0 1 2 0 1 0 0 0 0 .250
玉木重 .125 8 1 0 0 0 1 0 1 2 0 0 0 0 0 1 .125
小林幹 .000 8 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 .111
ウルソー .000 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
小林敦 .000 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
澤崎 .000 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 .000
投手 防御率 試合 完投 完封 投球回 自責 勝率 セーブ SP RP 奪三 与四死
山内 2.59 44 0 0 142 1/3 41 .636 14 8 0 8 4 14.65 46 20
苫米地 3.69 43 0 0 131 2/3 54 .647 11 6 0 4 2 3.30 31 17
黒田 4.30 28 0 0 129 2/3 62 .357 5 9 0 0 0 0.00 41 29
山崎慎 3.42 32 0 0 126 1/3 48 .600 6 4 0 1 2 0.85 29 14
玉木重 2.52 66 0 0 110 2/3 31 .600 6 4 1 7 14 24.95 55 20
河内 3.58 34 0 0 108 43 .454 5 6 0 1 0 0.65 22 14
ウルソー 4.06 77 0 0 82 37 1.00 4 0 7 11 9 8.95 23 16
高橋建 3.39 33 0 0 79 2/3 30 .615 8 5 1 5 1 1.60 24 17
小林幹 2.67 38 0 0 64 19 .625 5 3 3 8 2 10.70 21 10
小林敦 4.04 41 0 0 55 2/3 25 .500 3 3 0 3 3 4.05 15 11
澤崎 2.75 53 0 0 55 2/3 17 .714 5 2 15 20 1 5.00 13 7
河野 3.67 23 0 0 54 22 .600 3 2 0 2 3 4.25 15 5
菊地原 2.68 36 0 0 47 14 .333 1 2 0 1 5 7.65 13 9
小山田 7.03 36 0 0 39 2/3 31 .200 1 4 1 2 1 0.20 10 7

 結果的に、対戦相手の相性がよく出た。チーム毎の対戦結果は以下の通り。

横浜 讀賣 ヤクルト 中日 阪神
18-9 10-17 20-7 10-17 19-8

 讀賣と中日に大幅に負け越し、逆に横浜・ヤクルト・阪神に大きく勝ち越している。
 讀賣と中日に対する負けパターンはだいたい決まっている。まず対戦投手が上原・工藤・野口・山本昌など、とにかく歯が立たない相手。とれても3点までである。そして打たれまくる。バッターがロングヒッターの場合、まず間違いなく1試合に1本は本塁打を喰らう。中日ならゴメス・ディンゴ・山崎。讀賣なら松井・高橋由・江藤・マルティネス。ヤクルトのペタジーニと阪神の大豊も厄介だが、ポイントでは敬遠してしまえばいい。が、中日の場合はゴメスを敬遠しても次に山崎にホームランを打たれるし、讀賣の場合は松井を敬遠しても江藤、江藤を敬遠してもマルティネスが控えている。横浜はロングヒッターがいないので、落ち着いて投げていれば失点は防げる。
 つまり、投手陣に関しては、B・S・Tの3チーム相手なら3点以下に抑える可能性が高いが、D・Gに対しては6点を覚悟しないといけない。打撃陣に関しては、B・S・Tの3チーム相手なら5点程度とることが可能だが、D・Gに対しては3点がせいぜい。この差が出たと言っていいだろう。

 投手陣では結果的に山内が防御率と勝ち数でトップに。ただし14勝のうち8勝が中継ぎで挙げたもの。まあ、44試合に登板したのだから、これくらいはいいだろう。そして規定投球回数に達したのも山内だけだった。他に2ケタ勝利は苫米地の11勝だけ。中継ぎ勝利は合わせて44勝。先発が挙げた勝利が33だけだから、いかに中継ぎが頑張ったかが解る。ホールドはチームで47個、セーブはチームで28個。完投数は0。というか、先発が7回までもったことなどほとんどなかった。チーム防御率は3.39。伊藤智や高津のいたヤクルトでプレイしたときの防御率が2.57だったことを考えると、予想以上にいいと言える。

 打撃陣では新井と浅井が軸となった。新井は「広角打法」のスキルがあるので狭い広島市民球場では活躍すると見ていたが、実際にシーズン30本塁打を打つとは思わなかった。要所でタイムリーもよく打ち、打点も90を超えた。4番の役割を文句なく果たしたといっていいだろう。一方の浅井には何の特殊技能もない上に「チャンス×」もある。だからあまり期待していなかったのだが、なぜかチャンスでよく打った。満塁ホームランも2本。シーズン本塁打も30を超えた。期待はずれなのが前田。金本と緒方がいない中、唯一のレギュラークラスとしてシーズンを通して先頭バッターで使ったが、打率も.280周辺をうろうろし、本塁打数も伸びなかった。まあ、守備で貢献したのでいいとしよう。
 結果的に、金本と緒方を抜いたのがハンディとしては適当だったようだ。彼らがいたら、おそらくそれぞれ本塁打80本、打点150は打っていただろう。


日本シリーズ

・本塁打3発松坂粉砕
 先発黒田が3回4失点ノックアウト、相手は155kmの速球を投げ込む絶好調の松坂。圧倒的不利な状況から5回に代打野村の2打点適時打で追い上げると、6回に起死回生の逆転2点本塁打をディアスがバックスクリーンに運んで逆転、そのまま逃げ切った。シーズン同様に中継陣が好投。

広島対西武1回戦:1勝0敗 広島市民球場
西武 12
広島 10

勝:河野 S:澤崎 敗:松坂
広:黒田−玉木重−河野−小林幹(H)−澤崎 / 西:松坂
本塁打:町田1号ソロ(松坂)、ディアス1号2ラン(松坂)、バトル1号ソロ(松坂)


・嶋代打サヨナラホームラン
 同点で迎えた延長10回裏、1死1・2塁から代打嶋がサヨナラ本塁打、投手戦にピリオドを打った。広島は中継陣が好投。

広島対西武2回戦:2勝0敗 広島市民球場
西武
広島 3X

勝:小林幹 敗:森
広:苫米地−玉木重−河内−小林幹 / 西:石井−潮崎−森
本塁打:後藤1号2ラン(石井)、嶋1号3ラン(森)、石井1号ソロ(苫米地)


・東出サイクルヒット
 東出は2回に3ラン本塁打を放つと、4回に適時2塁打、6回に三塁打を放ち、8回の中前安打でサイクルヒットを決めた。投手陣も継投で完封。日本一に王手をかけた。

広島対西武3回戦:3勝0敗 西武ドーム
広島 14
西武

勝:山崎慎 敗:許
広:山崎慎−ウルソー−澤崎−小林幹 / 西:許−森
本塁打:東出1号3ラン(許)


・4連勝で日本一
 初回に先発西口の乱調につけこんで3点を上げると、あとは先発の河内が好投。7回まで西武打線を4安打で2塁も踏ませない好投。見事日本一を決めた。

広島対西武4回戦:4勝0敗 西武ドーム
広島
西武

勝:河内 S:ウルソー 敗:西口
広:河内−ウルソー / 西:西口


 打たれなさ過ぎ。安泰の日本シリーズだった。


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